「blackbird fly」と言う名前のカメラを買ってしまいました。

ね! 可愛いでしょう?
これは レンズが2つもついた二眼レフというカメラです。
トイカメラと言われています。つまり おもちゃのようなカメラです。
余りキチンとは撮れません。
なにせ、ファインダーをのぞいてのぞいて焦点を合わせることが出来ないんですから!
距離を書いた所に メモリを合わせて だいたいで撮るだけなんですよ。
でも可愛い!
この可愛さもさることながら、開発者の言葉に感動して買ってしまったのです。
彼は言います。
「撮っていない時間を豊かに過ごせる友として、blackbird,flyを創った。」
そして、「撮れなかった写真のことを思うことが 人生を豊かにする」と。
カメラは 写真を撮っているときが活躍の時間ですね。でも その時間はホンのわずかです。
それ以外の時間も また 大切なともになるようにとこれを創ったということなのでしょうか?
私達のレールシェルフ

これは 活躍の時間はズ〜〜ッとありますが、主役ではありません。
皆さんの大切な宝物を いつも眺めて楽しんで頂くために 下からそうっと支える黒子のような存在です。
私は このカメラの開発者の心意気に 私達と同じものを感じました。
「私達の製品が 常にお客様に寄り添って その生活を支えて、毎日を幸せに豊かにしてくれますように!」
明けまして お目出とうございます。
皆様 きっと素敵な新年をお迎えの事と存じます。
さて、DIYというとホームセンターだの日曜大工という言葉が思い浮かびますよね。
でも、先日 わが社の専務が面白い事を言い出しました。
「DIY はDo it yourselfと言う言葉の略だから、自分でする事なら何でもDIYってことですね〜」
なるほど!
そう考えると、みんな 毎日色々なDIYに取り組んでいますね。
まず、主婦の皆さんなら家族のみなさんの3食のお食事作り。
これは最大のDIY。
縫い物や編み物をなさる方もいらっしゃるでしょう。
男性なら趣味のもの、例えば 釣のルアー作りとか、自転車のメンテナンスをご自分でなさるのもDIYと言えそうです。
若い女性なら 恋人へのヴァレンタインチョコやご自分のためのビーズの装飾品も!
そんな風に考えてみると DIYは「手作り」等と訳す方が良いのかもしれませんね。
私の1年の最大のDIYは おせち作りです。
日頃忙しくて バタバタしていて 十分なお食事作りが出来ていません。
ひどい時には 買ってきて済ませたり・・・・・(*・・*)
なので、年末 やっと時間にゆとりができるときは 私にとって とても楽しいお料理作りの時間です。
頑張りましたよ〜。

皆さんの 手作りはどのようなものですか?
お庭で、ベランダでの野菜作りでしょうか?
今年も ものつくり・手作りの楽しいお話を書いて行きたいと思っています。
もちろん 今まで通り レールシェルフ開発秘話(?)や ちょっと他では聞けないお話も お読み頂きたいと思っております。
今年も どうぞ よろしくお願い致します。
アルミのレールシェルフは 「押し出し型材」と言う物で出来ています。
「ところてん」って ご存知でしょう? あれの作り方をご存知ですか?
四角い箱状の物が有って、その出口に 針金(?)を格子に張ってあります。
ところてんの塊を その箱状の物に押し込んで ぐいっと一突き。
すると 細長くカットされたところてんが出てくる・・・・と言うあれです。
アルミの型材も 同じように作ります。
直径 160mmほどの円筒に 欲しい形の穴をあけてあります。
アルミのビュレットと呼ばれる塊をその筒に押し込んで、グググググ〜っと圧力をかけると
その形の材が押し出されて出てくるという物です。
レールシェルフは それを凸凹2つの型材をはめ込む形で出来ています。
それがキチンと勘合(はめ合わせ)できるよう設計されています。
なあんだ、そんなら簡単だ〜〜〜と思いますでしょう? 私も思っていました。
でも、型は使うとやせてくる。・・・と言う事は そこから出てくる型材はドンドン太ってくるという事になります。
つまり、凸凹をキチンと作ると その内にどちらも太ってしまって 入らなくなるのです。
それで、今はまだ 少しゆるい目に作られています。
ゆるい目に作られている・・・・つまり、型材のままでは、棚がキチンと合わずにがたついている状態だということです。
困りますよね。
で、久宝では それがキチンとはめ込めるよう自分たちで作った道具で 調整をしています。
一本一本手作り状態で 調整をしているのです。
角の丸みについても 私達はそれが安定して同じようにきれいにできるよう、自分たちで機械を作っているのです。
最後は手磨き。
こうして 開発者と作業者の心意気の一杯詰まったレールシェルフが出来上がるという訳です。
毎日、皆さんのお部屋を かっこ良く素敵に飾れる事を願って 一所懸命 手作業を続けています。
仕組みが出来上がってからも 色々な話し合いが続きました。
例えば・・・・・。
棚の横には プラスティックかゴムのキャップが要るかどうか 。
この写真では きれいにはさみ込みが出来ていますが、最初は中々このように行かなかったので
キャップできれいに見せようと思ったのです。

他の機能を付け加えるかどうか。
こんな簡単そうなことですが、一体 何度話し合ったことでしょう!
結論は・・・・・。
リサイクルも考えて 出来る限りシンプルにすることにし、プラスティックのキャップを付けないことにしました。そのために 構造を考え直しました。
小さなキャップですが、価格的にも そんなに安いものでもありませんしね。
でも、キャップを諦めたおかげで とてもきれいに出来ました!
また、その棚に 他の機能をつけるかどうか・・・・は最後の最後まで 迷ったのです。
便利に・・・・・と言う気持ちが有ります。
でも どうしてもごちゃごちゃして 美しく仕上げるのが難しいし・・・・。
価格の点も気になります。
そして、機能を付け加えると言う事は 使う場所がどんどん明確になる、つまり逆に言えば 「限定される」気がしたのです。
それで、思いきって 極端にシンプルな棚にしました。
面白いものですね!
そのシンプルな所が 大きな評価を受けて「インテリアライフスタイル 2007」という大きな展示会(29カ国 600社以上参加)の中で 他の大きな会 社や有名どころを押さえて この「レールシェルフ」が「JID Design Award(日本インテリアデザイナー協会賞)」という 超ビッグな賞を頂いたのですから!!
審査委員長の先生からは「日本の伝統的な そぎ落とされた美しさが有って、シンプルであるからこそ 生活のどんなテイストの部屋のどのような場面でも使える」と評価して頂きました。
私達は 靴を脱いで 天井が低くて狭い家に住んでいるという日本の状況に合わせた製品を作るつもりでした。
そんな、住まいの条件としては決して恵まれていない中でも より美しく楽しく幸せに暮らせるように、そのお手伝いをしようと思っていました。
色々な迷いも 「出来るだけ安く」と言う気持ちと「美しく」そして「ECO」も同時に考え合わせて・・・・・と言う 欲ばり製品開発から出たものでした。
欲ばって良かったのです!
大きな賞はそこを評価してくださっていたのですから!!
何だか、自慢のようになりました。
いいえ、でも 言いたかったのはそのようなことではなくって・・・。
コツコツと お客様のことを考えて物作りをしていただけなのですが、言葉でお話ししなくても ちゃんと見て評価をしてくださる方が有ると言う事が とても嬉しかったのです。
一杯おしゃべりしなくても 製品だけで 気持ちが通じたらそんなに嬉しいことは有りません。
でも、私はおしゃべりですし(!) もっともっと色々なことを聞いて頂きたくって
これからも 沢山のおしゃべりを致します。
もう少しおつきあいください!
さて 「壁から 棚板だけ出ているように見える棚」は 仕組みだけは決めました。
壁に取り付け 棚板を支える土台と、それに取り付けた時 取り付けネジが見えないように出来る棚板で構成する・・・と。
言葉で書くと 簡単そうなのですが、それが中々現実のカタチになりません。
どのようなことでも同じだと思うのですが、一つ何かを成就しようと思う時 問題がいくつか出てきますよね。
それで、一番の問題を解決すべく 色々考えてやっとその解決策を思いついた!!・・・・と思ったら、そのために 又別の不具合が生じた・・・・・なんてことありませんか?
こんなお話を聞きました。
有るデザイナーの先生の課題で、学生達が 解決策を考えていた時のこと。
ほら! 雨の日に電車で傘が邪魔になりません?
ずっと 持っていなくちゃいけない。でも 結構 手がだるい。・・・面倒だし、邪魔だし、出来れば手を離しても傘が立っていてくれたら 便利でいい!
それで、有る学生はこんなことを思いつきました。
電車の床にスリットを入れます。そのスリットは 普通はゴムのようなもので両側からフタのように閉じられています。
雨の日は そこに傘をプスッと刺しておくと 倒れないので、手を離して乗っていることが出来ます!!これは便利!!
・・・・・と ちょっと思うのですが、どうでしょうか?
ほら、若い女性は 細い高いピンヒールのシューズを履いたりしますでしょう?
そのスリットには 傘だけじゃなくて そのピンヒールのシューズにもぴったり!!
きっと 皆さんがそこにヒールを挟んじゃって 電車の揺れと共に倒れる・・・・・・・と言う現象が起きるでしょうね!
問題を解決するのって 意外に難しい。
解決策は思いつくのですが、それが 他の不具合を生み出さないとも限らないんですもの。
・・・・・と言う訳で、久宝の新製品もああでもない こうでもない・・・・とウロウロオロオロしたのです。
・・・・・まだまだ続く・・・・・・。
さて、その1でお話ししましたように、私達は「後から付けられるのに、壁から 棚板だけ出ている棚」を作ろうと思いました。
私達の会社は 昨年創業60周年に成りました。
創業者は 先の戦争から戻ってきて 無一文から今の工場を作り上げたのです。
当時は アルミの板から機械で型を抜き、プレスという機械でそれをはさんで少しずつ形を作り上げて、台所小物を作っていました。
例えば、お味噌汁などをすくう「しゃくし」、プリンやゼリーの型、計量カップや計量スプーン等々。
そして、その後 ホームセンター業界でものを売るようになってからは アルミの棚受けを作っています。
アルミの棚受けは日本では我が社だけしか作っていません。いわゆるオンリーワン商品です。
つまり、アルミを扱うのが得意なのです。
それで、私達は アルミを使ってその棚を作ろうと思いました。
色々な方法がある中、有る程度安価に作るため 「アルミの押し出し型材」と言うものを使うことにしました。
「押し出し型材」って 面白いんですよ。
ところてんを作っている所をご覧に成ったことがありますか?
型の中に ところてんに成る四角いかたまりを放り込み、後ろからぐっと押し出すと 前から細長くカットされたところてんが出てきますよね。
あれと同じようなものを想像してください。
円筒形の型があり その中は欲しい形にくりぬかれています。
そこに アルミのかたまりをほおり込み ぐっと圧力を掛けて押し出します。
すると、その型通りのものが ず~~~~っと長く長く出てくるという訳なのです。
そして、それを欲しい長さに切って使います。
そのように出てきますので 出来上がりは均等です。真っ直ぐ綺麗なものが出来てきます。
そんな方法を使おうと思いました。
さて、それで形です。
どうすれば 板だけ壁から出せるんでしょう?
色々話し合った結果、壁に何かを取り付けて 棚板を付けた時にはその取り付けたものが隠れるようにすれば良いと言うことに成りました。
じゃあ、どんな形が可能かしら?
色々案が出ても 分厚くなり過ぎたり 重くなっては行けません。
取り付けが複雑でも がっかりですね。
ああでもない、こうでもない・・・・・試行錯誤が続きます。
うううううむむむむむむ・・・・・。(>”<)
続きはまたね!!
せっかく 新しいお家を建てたとか、きれいにリフォームした後に
「ああ、ここにも棚を作っておけば良かった!」なんて事 ありませんか?
初めての一人暮らし。
どのお部屋も皆同じ ワンルームのマンション。
私らしい部屋にしたい・・・・・そう思う事はありませんか?
ずっと気になっていたんだけれど、ここに小さな棚があれば 便利なのに・・・・・。
そう思う事はありませんか?
多分そんなことってあると思うんですね。
でも、そんなとき、壁から棚板だけちょこっと飛び出している物があったらどんなに素敵でしょう!
そう思った事はありませんか?
はい!!
作りましたよ! それが「レールシェルフ」です。
私たちは アルミやステンレスやアイアンで 棚受け(棚を作りたい時に支えとして使う三角形の金具)を作っているメーカーです。
数年前から今の暮らしに合う美しい製品を作ろうと、「デザインの良いもの」をキーワードに 物作りをしています。
新しい「インテリア棚受け」は グッドデザイン賞も頂きました。
でもね、家を新築したあるお客様がおっしゃったのです。
「色々考えて、収納もたっぷりにしたけれど、住んでみたら また いくつか棚が欲しくなった。
でも、どんなに良い物でも 棚受けが有ると 家のテイストに合わない。
なんとか 板だけ壁から出ているようにならないかなあ・・・。
なるほど!!
お気持ち よくわかります。
新築のお家の雰囲気と 後からつける棚の雰囲気が合わないと がっかりしますものね。
分かりました!
で、会社に帰って言いました。
「壁から 板だけ出ているような 棚を作ってちょうだい!!」
「ええ?? そんなん無理ですよ」
「無理をやり遂げるのが仕事です!!!」
「え〜!・・・・・・・・・はい・・・・・・・」
と言う事でできたのが このレールシェルフです。


素材は アルミ・ガラス・四万十ヒノキの集成材の3種類。
壁から 板だけが出ているように見えますか?
まるで 作り付けで始めからついていたように見えますでしょう?
けれど、ご自分で簡単に取り付けていただけるのです。
プロに頼む必要は有りません。
しかも、今の日本のたいていの壁でお使い頂けます。
石膏ボードでも大丈夫ですよ。
ネジで止めているのですが それが見えない仕組みになっています。
次回から レールシェルフについて 説明を致しますね。
株式会社久宝金属製作所の代表をしております川添と申します。
マダ〜ム鈴木様に 5月15日のブログでエントリーして頂きました。
www.e-classy.jp/product/member01/diary-14105.html
さて、堅苦しいあいさつは抜きにして・・・。
こんな事が有りました。
有る時 インテリアショップで 赤い綺麗なイスを買いました。
海外のデザインで、ゆったりとした形が体に添い、とても気持ち良く座れます。
ショップで何度も座って確かめました。
私の部屋でこれに座ってゆったりした時間を過ごそうと思いました。
そして、お部屋に買って戻って 座ってみたら・・・・・・あらら???
座り心地が悪くなっています。
あらら???
何度も座り直してみました。「座り方が悪いのかしら?」
・・・・・やはり 座りにくいのです。う〜〜〜〜む。
色々考えてみて、分かりました。
ショップに居る時 私は靴を履いていたのです。
たったの3cmくらいの物なのに その靴を脱いだだけで 座り心地は全く違ってしまったと言う事だった
のです。
それで思いました。
日本では ほとんどの家で靴を脱ぎます。
部屋も海外程広くはないし 天井も低いです。
海外の完璧な素晴らしいデザインの物も 日本の暮らしに合わなければ
「良いデザイン」とは言えないのですね。
良いデザインも 使い手の暮らしに合ってこそ!
そう思う時 私達はまだまだ 日本の暮らしを快適にするお手伝いが出来る事が分かりました。
それで 出来上がったのが「アルミレールシェルフ」シリーズです。
棚板は3種類 アルミ、ガラス、四万十檜 (写真上から)
「アルミの心」「ヒノキの志」
それを皆様にお届けしたいと思います。
今日の所は、まずはごあいさつでした。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。