レールシェルフが出来るまで その2
さて、その1でお話ししましたように、私達は「後から付けられるのに、壁から 棚板だけ出ている棚」を作ろうと思いました。
私達の会社は 昨年創業60周年に成りました。
創業者は 先の戦争から戻ってきて 無一文から今の工場を作り上げたのです。
当時は アルミの板から機械で型を抜き、プレスという機械でそれをはさんで少しずつ形を作り上げて、台所小物を作っていました。
例えば、お味噌汁などをすくう「しゃくし」、プリンやゼリーの型、計量カップや計量スプーン等々。
そして、その後 ホームセンター業界でものを売るようになってからは アルミの棚受けを作っています。
アルミの棚受けは日本では我が社だけしか作っていません。いわゆるオンリーワン商品です。
つまり、アルミを扱うのが得意なのです。
それで、私達は アルミを使ってその棚を作ろうと思いました。
色々な方法がある中、有る程度安価に作るため 「アルミの押し出し型材」と言うものを使うことにしました。
「押し出し型材」って 面白いんですよ。
ところてんを作っている所をご覧に成ったことがありますか?
型の中に ところてんに成る四角いかたまりを放り込み、後ろからぐっと押し出すと 前から細長くカットされたところてんが出てきますよね。
あれと同じようなものを想像してください。
円筒形の型があり その中は欲しい形にくりぬかれています。
そこに アルミのかたまりをほおり込み ぐっと圧力を掛けて押し出します。
すると、その型通りのものが ず~~~~っと長く長く出てくるという訳なのです。
そして、それを欲しい長さに切って使います。
そのように出てきますので 出来上がりは均等です。真っ直ぐ綺麗なものが出来てきます。
そんな方法を使おうと思いました。
さて、それで形です。
どうすれば 板だけ壁から出せるんでしょう?
色々話し合った結果、壁に何かを取り付けて 棚板を付けた時にはその取り付けたものが隠れるようにすれば良いと言うことに成りました。
じゃあ、どんな形が可能かしら?
色々案が出ても 分厚くなり過ぎたり 重くなっては行けません。
取り付けが複雑でも がっかりですね。
ああでもない、こうでもない・・・・・試行錯誤が続きます。
うううううむむむむむむ・・・・・。(>”<)
続きはまたね!!