洗面所の戸棚の扉の丁番が潰れてしまいました。（ちこママ様）

お客様から洗面所の戸棚に丁番が壊れたとご相談がありました。

写真を送っていただくと私もはじめてみた形状のスライド丁番でした。

スライド丁番といっても世界中に色んなメーカーがあり、その形や特殊な機能がついたものなど様々です。

そのためまったく同じものを見つけるのは難しく、当店のスライド丁番を代替え商品として販売していますが、今回のような特殊な形状でも取替できるか少し不安ではありました。

ともかく、当店のサイトでご案内してあるとおりの判断基準で代替え商品を選んでもらいました。

カップ経の確認

扉側についている丁番のパーツを外し、直径を測ります。

測っていただくと直径は35mmでした。

ちなみに当店のスライド丁番は直径が「26mm」「35mm」「40mm」の3種類しかご用意がございません。
それ以外のサイズの場合は、カップの穴を開け直していただくか、他店をお探しいただくしかございません。
とはいえ、過去にお問い合わせいただいたお客様のほとんどはこの3種類のいずれかでした。

カブセの確認

このカブセの確認が一番難しいです。
しかも間違っていると扉がずれてしまったり、開閉時に扉と本体がぶつかってしまって開閉できないということも起こります。

そして確認の方法としては2種類あり、

1. 扉を締めた状態で正面から見て本体の側板が見えるかどうか
   （見えない場合は「全カブセ」、半分見えるときには「半カブセ」、全部見えている場合は「インセット」）
2. 丁番の扉パーツと受座も外し、重ね合わせてカップ部分のはみ出た長さを確認

のどちらかですが、今回はスライド丁番が特殊な形状ということもあり、１だけでなく２の方も確認いただきました。

この測る方法としてのポイントは両方のパーツを重ねた状態で測ることと、扉を閉めた状態のように丁番を曲げて90℃にして測ることです。

どちらの調べ方でも「全カブセ」のようでした。

キャッチの有無の確認

キャッチとは扉を閉める時に最後の方はバネの力でバタンと閉じる機能です。
もちろんキャッチなしの丁番が使われていることもありますが、キャッチなしのばあいは、ローラーで扉が開かないようにする「ローラーキャッチ」や、磁石で扉が開かないようにする「マグネットキャッチ」が着いています。

今回はお聞きしますとどうもキャッチなしだとのこと。
ただ、ローラーキャッチもマグネットキャッチもついていないご様子。

お聞きすると以前から自然と扉が空いたりすつことがあったのだそう。

スライド丁番の取替え

そういうわけで、カップ径35mm・全カブセ・キャッチ有りの条件で合いそうな当店のスライド丁番でお選びいただいたのは、

ダンパー付きスライド丁番セット 〈NS3550C+D2P〉
ダンパー付き+キャッチ付きセット/全かぶせ/35mm

キャッチなしでは以前と同じように自然と扉が空いてしまうということもあり、キャッチ付きに変更。
しかも、バタンと勢いよく閉まるのではなく、ゆっくり静かに閉まるダンパー付きをお選びいただきました。

キャッチに関しては壊れた丁番と同じものをお選びいただくのは基本ですが、状況によっては変更していただいてもお取り付けには支障がありません。

条件的には合うのですが、本当に取り付けられるのか心配ではありましたが、見事に交換できたとご連絡いただきました。

取替作業で難しかったポイントを尋ねると、

とのことでした。

一般的なスライド丁番は合体させる時にネジを締めるのですが、今回ご購入の丁番は、ワンタッチ着脱タイプで上からバチンと押さえるだけで簡単に合体させることができるタイプなのでとても便利です。
また、外すときは扉側のパーツの棒状の先端部分がボタンになっていますので押すだけで外れます。

スライド丁番をお取替えいただいたご感想

店長コメント

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