アレルギー、シックハウスと珪藻土

珪藻土は多孔質であるためにさまざまな物質を吸着することができます。しかしな がら、珪藻土だけではシックハウス症候群の原因になると言われるホルムアルデヒドを吸着できても、分解まではできません。ホルムアルデヒドは建築用の接着 剤などに含まれており、21度という常温で揮発する、困った物質です。

その高い悪名から複雑な高分子ではないかと思われがちですが、ホルムアルデヒドは化学式にするとHCHOと、実にシンプルなものです。おなじみの酸素と水 素、炭素だけでできていますから、酸素を加えてやれば、H2OとCO2に分解できそうに思えますね。ホルムアルデヒドはどんどん揮発して出てきて、体内に 入るとさまざまな部位に結合して頭痛や炎症を引き起こすので問題なのですが、それ自体の分解・無害化は難しい物質ではありません。触媒やオゾンを使って効 率良く酸化できれば、ホルムアルデヒドはどんどん分解できるのです。

こうした小さな分子ですから、珪藻土はそのミクロの穴にスムースに吸着することができます。一部の化学物質は吸着されると分解され、無害な物質に変化して くれます。しかし、珪藻土は呼吸する壁材。吸うこともあれば吐きだす場合もあるのです。吸着したホルムアルデヒドを珪藻土が単体で分解までできるわけでは ありませんから、触媒を加えて分解させる必要があります。

シックハウス症候群は深刻な健康上の悩み。珪藻土を使った壁材はたくさんありますが、ホルムアルデヒドを分解する機能も確認して、壁材を選択することが大切です。



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