窓ガラスを割って入る泥棒が、あきらめる家ってどんなの?

窓ガラスを割る泥棒が増えています。ガラスを割ったりしたら音がするのだから、勇気があるというか無謀というか、乱暴ですね。ちょっと音がしたって、早く侵入してぱっと出ていけば大丈夫、ぐらいに思っているのでしょう。

「中に入るのに時間がかかる」と考えられる家が、泥棒の仕事のしづらい家です。実は、その勝負は15分ぐらい。それ以上かかるやっかいな家だと気付かせれば、泥棒は他の家にしようと考えるのです。

短時間でガラスを割って中に入るには、サッシの鍵の近くを割って、小さな穴から手を入れて鍵を開けるのがセオ リー。でも、よく見ると足元に2つ目の鍵が! まず泥棒には、この鍵が2つ付いているから、普通の鍵の場所だけガラスを割ってもダメだということに気付い てもらいましょう。それだけで、この家は入るのに2倍の時間がかかるということを伝えるのです。

アラーム付きのロックなら、効果は倍増。窓に小さなシールを貼って、「ダブルロックは警報アラーム付き」と知らせてあげましょう。

アラームロックと一緒に使いたいのがガラス破り防止フィルム。90センチ角のものなら2枚でサッシ1枚をガードできます。小さなものにするなら鍵の近くに貼っておきましょう。それだけで「入るのに何倍も時間のかかる家」になるのです。

それでもガラスを割ろうとしてヒビを入れられるだけでも嫌ですよね。実は、ガラス破り防止フィルムには警告シールがついています。鍵のところを隠すようにこのシールを貼っておくと、泥棒は「このガラスは割りにくい」と気付いて、割ろうとするのをやめるのです。

今どきの泥棒は、夜よりも人けの少ない昼下がりの時間を狙って、住宅街をうろつき、1つの家でもどの窓から入り やすいか検討してから仕事にかかります。メインのサッシだけではなく、お風呂の窓など、周囲の窓にも同様のフィルムやシールを貼って、下見の段階であきら めさせることが大切です。

泥棒がゆっくり仕事ができるのが、一戸建てなら塀で姿を隠せる場所にある窓や、2階のベランダのサッシ。人目をあまり気にしないで作業できてしまうので、特に対策が必要です。

予防効果の高いのが防犯カメラ。ダミーカメラの性能も高くなりました。ちゃんと首を振ったり、赤いライトがつい たり。ガラス防犯の場合は、部屋の中に設置すれば、ダミーとはバレてしまいにくいし、先に目隠しや壊されたりする心配もありません。外から分かる場所に設 置して、「マズい」と思わせてやりましょう!